レバーレスコントローラーとは
レバーレスコントローラーとは、アーケードコントローラーの
「スティック」を「ボタン」に置き換えたものです。
利点は、アケコンよりも正確かつ素早い操作が可能なこと。
欠点は、操作が直感的でないため、慣れるまで時間がかかることです。
(私は違和感なく操作できるまで半年かかりました)
しかし、それ以上に大きな欠点があります。
それは、品質に不安のある製品が多く出回っていることです。
レバーレスコントローラーは、一般的な家電量販店などではあまり取り扱っていません。
基本的にはオンラインショップで購入することになります。
その際には購入者側に品質を見極めるための基礎知識が必要です。
中途半端な知識で安いものを購入し、いざ届いたら使い物にならなかったというケースもよくあります。
これは一切誇張ではありません。なぜなら、私自身がその経験をしたからです!
そんな過去の私と同じ経験をする人が増えないように、
今回はレバーレスコントローラーの選び方とおすすめの機種を紹介します。
特におすすめする機種は、実際に私が使用して良いと感じたものなので、
ぜひ参考にしてみてください。
それでは、見るべきポイントについて解説していきます。
基盤の種類
現在販売されているレバーレスコントローラーには、主に2種類の基盤が採用されています。
基盤の種類によって、対応機種や遅延のレベルなどに違いがあります。
自分の使用用途に合った基盤を選べるように、購入前に必ず確認しましょう。
Raspberry Pi Pico GP2040
Raspberry Pi Pico(ラズパイ)を基盤として使用し、GP2040というファームウェアをインストールしたものです。
レバーレスの製品ページにこのどちらかの名称が書かれている場合、これを指します。
安価で性能が良く、入力遅延が少ないのが特徴です。
ただし、PCでの使用には問題ありませんが、PS5やPS4では使用できないというデメリットがあります。
まれにラズパイでありながら、PS製品に対応しているとされるものがありますが、避けたほうが良いでしょう。
基本的にラズパイはPC専用と割り切ったほうが良いです。
どうしてもPS製品で使用したい場合は、BrookのWingmanというコンバーターで対応可能です。
メリット
・安価で高性能
・PCでの使用に最適
デメリット
・PS5やPS4非対応
・PS製品で使用する場合の追加コスト
Brook Fighting Board
Brook社製の基盤であるFighting Board。
製品ページにBrook、Fighting Board、UFBと書かれている場合、これを指します。
最大の特徴は、PS製品をはじめ、ほとんどの機種で使用できる点です。
ただし、ラズパイを搭載したものに比べると価格は高額です。
また、遅延についてもラズパイのほうが優秀とされています。
メリット
・多機種対応
・信頼性が高い
デメリット
・高価格
・遅延の可能性
サイズ
サイズは大きく分けて、通常サイズと薄型コンパクトサイズの2つがあります。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分の使用用途に合わせて選択しましょう。
通常サイズ
メリット
・膝に置いても安定して使用でき、机の上でもしっかりと固定できる。
・天板が広いため、ボタン配置に余裕があり、快適な操作が可能。
デメリット
・大きいため、場所を取る。
・持ち運びには不便
薄型コンパクトサイズ
メリット
・持ち運びがしやすく、狭いスペースでも快適に使える。
・場所を取らないため、収納や持ち運びにも便利。
デメリット
・ボタン配置が窮屈で、ボタン自体も小さくなるため、操作性に制約がある。
・膝置きで使用する場合、安定性が欠けるため、基本的には机の上での使用が前提となる
ボタン
ボタンのサイズ、配置、数を確認しましょう。
これらは完全に好みの問題なので、購入前に自分の手のサイズや使用したいボタンの数などをあらかじめイメージしておきましょう。
見落としがちなのはメインボタン以外です。
特にPSで使用する場合、タッチパネルの有無は必ず確認しておきましょう。
その他のオプションボタンについても、きちんと対応しているか、
数や配置をしっかり確認したほうが良いです。
細かい部分ですが、ここが不便だと長期的に使用しているとストレスになります。
また、ボタンをカスタマイズできるかどうかも重要なポイントです。
薄型の場合、ボタンの換装ができないものが多いので注意が必要です。
おすすめのレバーレスコントローラー
ここからは、おすすめのレバーレスコントローラーを紹介します。
先にお断りしておきますが、ここで紹介する製品は比較的高価なものばかりです。
しかし、その分高品質で、保証も充実しているため、安心して購入できます。
この文章を読んでいる方はきっとレバーレス初心者でしょう。
「安物買いの銭失い」という言葉もありますが、
質の悪いものに触れて、自分には向いていないと誤解するのが最悪のパターンです。
初めてレバーレスに触れるかたは、信頼できる製品を使用しましょう。
Razer Kitsune
プレイステーション公式ライセンス商品であるため、PSでも安心して使用できます。
サイズは210mm × 296mm×192mmで、ほぼA4用紙と同じ大きさです。
ボタンが広めに配置されていて、ボタンのサイズも大きいため、非常に押しやすい設計になっています。
アクチュエーションポイントが1.2mmと浅く、素早い操作を可能にします。
裏側には滑り止めが付いており、膝置きや机置きのどちらでも安定して使用できます。
ボタンの音が静かであることも魅力的です。
格闘ゲームにおける理想的なレバーレスコントローラーといえるでしょう。
JunkFood SnackBox MICRO
コンパクトなレバーレスでおすすめなのがこれです。
サイズは133mm × 253mm × 15mm、重さはたったの363gという驚きの小ささでありながら、操作性に違和感がありません。
PS製品を含む多くの機種で使用可能なのも魅力的です。
専用のスマホアプリを使えば、ボタン機能の設定やファームウェアのアップデートなど、各種カスタマイズが簡単に行えます。
海外製ですが、正規代理店から購入すれば保証期間が設けられているため安心です。
まとめ
レバーレスコントローラーを選ぶ際には、基盤の種類、サイズ、ボタン配置など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
特に初心者の方は、価格に惑わされず、信頼性のある高品質な製品を選ぶことが大切です。
今回紹介したRazer KitsuneやJunkFood SnackBox MICROは、その高品質さからも安心しておすすめできる製品です。
レバーレスコントローラーの選び方がわからない、あるいはどれが自分に最適か迷っている方は、まずはこの記事で紹介したポイントを参考にして、自分に合った製品を選んでみてください
ぜひ、お気に入りのレバーレスコントローラーを手に入れて、快適なゲームライフをスタートさせましょう!